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2006.4.29
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昨日、店を出した烏丸御池はオフィス街。大型連休中は閑散としてしまうとの事。昨夜から泊まっている丸太町のゲストハウスからはキャリーを引いて30分の距離。今日からは三条大橋の袂に店を出すことにした。うーん、なんだかパトカーが多いぞ。本当は人通りの多い京阪の駅出口でやりたいとこだけど、速攻で声をかけられるだろう。 どっかしらに盲点があるはず。交差点に立ち、人の流れを観察する。三条通りの河原町側へ向かう流れ、反対に東山方面に向かう流れ。よく見ると、もう一つ人の流れがある。 それは、駅を出て鴨川沿いを四条に向かう流れだ。 今日は休日という事もあり、人通りもそこそこ。 なによりも川沿いをブラブラ歩く人が多いのが素敵。天気も良いしね。本を持って鴨川でのんびり過ごす。
そう思うのは僕だけじゃないはず。 しかも、道路からは植木が死角になって見えない。 ここに決定! 旅する本屋「放浪書房」 本日も開店いたします。
2006.4.29
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「これ一冊もらえる?」
一瞬、自分にかけられた言葉とわからず戸惑う。 「河童さんは良いわよね。」
またまた戸惑う。あー分かったぞ!妹尾河童のことか! 手には「河童の覗いたヨーロッパ」。わーい!本日初のお客様は優しそうなおばーちゃん。話してみると懐かしき江戸言葉。東京からこっちに来たんだって。お買い上げありがとうございます。もう単純に嬉しい。僕の選んだ本を同じ価値観を見出だしてくれて、僕の付けた値段が妥当であるとお金を払ってくれる。路上で、しかも200冊に満たない店だけど、品揃え、本の並び方、値段、POPや看板に至るまで、僕の主張と個性、思いをこめている。そこに共感して、その代価としてお金を払ってくれるのだと思う。
面白いもので、一冊売れ出すとお客がお客を呼び、足を停めてくれるようになる。
その後も神保町スタイルのお兄さん、大学生、星野道夫好きのおばさん、植村直巳好きのケーブルテレビのディレクターさん、カップル。一時間に二冊くらいのペースで売れていく。
全部の本は目を通して薦める事が出来る。何度も読み返したい本ばかりなので、売れると寂しい。
なんて、商売人失格なのであります。
色んな人が来るもので、手に持つ、ゼロハリバートンのトランクの中は拳銃が入っているというおっさん。しかも、旧ソ連製のモーゼル!撃たしてやりたいって!?いえいえ滅相もない!遠慮しときます。ただでさえ道路交通法違反ですのに、この上銃刀法違反喰らったら親が泣きます。
その他にも「店の名刺持ってないですか?」
とか、「凄くいい本ばかりで貴方の個性が出ている」と言ってくれる人。中には、お巡りさんに叱られる僕を庇って喧嘩してくれたギャラリーのお兄さんもいました。いやー面白い!僕は高校を卒業してから旅の面白さにハマって、外国こそ行きませんが日本国はかなりブラブラしてきました。
今年で10年目。なんだか物足りなくなってきたんです。えっ?どうしてかって?うーん、旅ってね非日常の行為なんですね。 どれだけ歩いて、方々を見て、その土地の物を口にして、街を理解したと思っても、どだい越えられない溝というか、壁があります。現実味がないというか。所詮は旅人だからという思い。あ、勘違いしないで。それが悪い事じゃないんですよ。その土地を行き交う旅人として見る、接する、良いとこどりで構わないと思いますよ。楽チンですから。でもね、一歩踏み込むからこそ見えるものもあると思います。だって旅って出会いですもん。 それが僕にとってはこの商売なのかもしれない。今日つくづくそう思いました。
旅する本屋「放浪書房」は「誰かと本との出会いを演出します」それは新しい興味や関心、知識、人との出会い。 人から人へ本が繋ぐ、自由な心のバトンタッチ。
この商売をしていると、普通に旅していては味わえない、不思議な出会い、楽しい出会いが満載です。
机の上、電車の中、家事の合間、布団の中。今日皆さんの手に渡った本達が、皆さんを素敵な旅に連れていけますように。
「ここではない、どこかへ。」 旅する本屋 「放浪書房」店主トミー。
本日の売上、12冊と特製栞二枚で3250円。
2006.4.28
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「どうぞ、手に取ってご覧になってみてくださいね」満面の笑顔でそう言った後はたいてい目を反らして離れてしまう。
それもそうか。だって本屋さんに入って接客される事なんてないもんね。
京都の天気は快晴。若干風はあるものの穏やかな絶好のお出かけ日和。僕ならこんな日は近くの公園にお気に入りの本を持って遊びに行くんだけどなぁ。ていうのは虫の良すぎる話しみたい。
二条通りと烏丸通りの交差するここ烏丸御池は、平日の昼間はスーツに身を包んだビジネスマンやOLが行き交うオフィス街。
昼時にもなると街路樹と地下鉄烏丸御池の出口の周りには弁当屋が並ぶ。
一昨日、半日京都を歩きまわり旅する本屋の店を開く場所を調査した結果、ここ烏丸御池の交差点に決めた。何個か候補地もあったのだ。先ずは京都の路上販売のメッカ、四条河原町の高島屋前。ここは人通りが凄まじく、昼間はアクセサリー売りに手製の葉書売り、看板持ちにチラシ配りと大賑わい。夜は夜で、将来のアーティストを目指すストリートミュージシャン達のライヴ会場になる。次に多いのが、祗園と京都一の繁華街四条河原町を結ぶ四条大橋のたもと。ここにも手書きの葉書売り、 相田みつを風の書道家、「貴方の目を見て、インスピレーションで言葉と文字を書く」という。他にも「犬の里親探してます」と書かれたチラシ、看板、現代の悲惨なペット事情を憂いたような記事と檻に入れられた仔犬を使って何事かを行うホームレス風のおっさん。暫く見ていたが、ボランティアではなさそうだ
し、どうやって稼ぐんだろう?募金かな。だとしたらカンボジア辺りで地雷被害を訴え物乞いするのと似た匂いがする。あれって、中には稼ぎを狙って子供の四肢を親が切り落とす場合もあるという。うーん。こちらの場合はどうだろう?興味が募るところ。その他には占い師、打楽器のアーティスト、アクセサリーの販売、似顔絵描きと多種多様。違和感なく店を開けそうだし夜も明るく、夜まで人通りが絶えない。その中で、烏丸御池を選んだのにはそれなりの理由があるのだ。
1、近所からの苦情が出にくい。これは河原町でシャープペンスケッチを売るおっさんに聞いたのだが、京都では観光客相手の土産物屋さんが多く、道も狭い為に下手な所で路上をすると近所の店や民家から苦情がくるらしい。そこ行くとここはビ
ジネス街で地下鉄入口側の街路樹。街の住人サラリーマンにとっては言うなれば、人の庭。本を売ろうが弁当売ろうが痛くも痒くないという訳。因みに弁当屋のおばちゃんは一度も注意受けた事がないという。
2、木陰で本が売れる。 これはかなり重要。日焼けを嫌う本を販売している為、直射日光を避けれる木陰は最適。涼しいし突然の雨にも少しは安心。何より木陰に座って本を読むのって素敵じゃない?
3、トイレ、雨宿り出来る場所が近くにある。
4、勿論、人の往来が多い。
それを全てクリアしたこの場所を選んだのだ。
さてと、何から始める?店の看板が先?いや、商品を並べなきゃ。あ、その前にシートひかないと。あれ、何処に入れたんだっけ? それよりも、当店のイメージキャラクターのスナフキン膨らませて、アイキャッチにしたほうがいいんじゃないか?
てんやわんやとバタバタ開店準備。気付けば昼の1時近い。あーランチタイムの客が逃げるぅー。次々売れていく隣の弁当屋を尻目に、道いく人の奇異の目の中なんとかオープン。
お釣りの小銭用意してないのに気付くのは大分経ってからだった。
2006.4.26
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鴨川のほとりで夕涼みです。川がそこに住む人達の生活と風景の一部になっている。そんな街は面白いですね。久し振りの京都はやっぱり楽しいです。新しいものと古いもののバランスが見事だと思うんですね。盤の目状になった道には小さな路地まで名前が付いてて判りやすいるし、歩道も広く凸凹も少ない。本を満載した重いキャリーを引っ張るのには適しているようです。 こんばんわ。旅する本屋トミーです。銭湯の帰りです。パンパンになった足と腕を湯舟の中で揉みほぐしました。右足のフクラハギが痛いのなんのって☆ 本当に今日は大変な一日でした。今夜からの宿探しと路上販売の候補地探し、そして京都に於ける露天商の傾向と対策の調査と、やること目白押しでした。おまけにケータイは壊れるし(携帯ショップに持
っていったら謎の放電?による電池切れらしく、充電して復活した)さて、 先ずはお宿。二条城近くのゲストハウスに決定!なんと一泊900円。(ただし寝袋持参に限る)これで、重い荷物から開放される!とキャリーとリュックを置いて市内散策へ。あっちうろうろ、こっちうろうろ。 お陰さまで路上販売の候補もいくつか決まりました。露店が目立ったのは四条大橋。路上の定番「貴方を見て、インスピレーションで言葉を書きます」のタオルを巻いたお兄さんと手づくり葉書のおねーさん。占い師、アクセサリー販売。あと、仔犬の里親募集が道を挟んで二人。チラシや看板の造りが似通っていてどちらもなぜかホームレス風のおやじ。料金が発生するのかボランティアかは不明。後は、東京でも見かけるホームレスが販売する情報
誌売りが二人。それに加えて河原町の高島屋付近にも手づくりアクセサリーを売るお兄さん。やっぱり路上で本を売る人は見かけませんでした。軽い、かさばらない、値段があってないもの。これが露店に最適な商品のようです。 うーん、残念ながら一つも当てはまらないですね。 本当に売れるかなぁ。かなり不安になってきました。ただ、五月一日から東山区の岡崎公園で古本市が開かれるとのこと。ここに便乗して会場近くでこっそり売ろうと思ってたりします。明日は一旦京都を離れ、神戸の中華街、南京町に行ってきます。それではまた。おやすみなさい。 本日の売上0円、食費1500円(三食)、宿泊費900円、地図代100円、銭湯代480円。
