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2011.12.9
「一生の一冊」新しい旅の始まり。(4)
深夜に千葉を出て、慣れない車を運転して東北自動車道を一路福島へ。
明け方近く、須賀川手前のサービスエリアで仮眠をとって会場となる「銀河のほとり」に到着。
一番乗りです!
オーナーの有馬さんと久々に再会。
早速、設営を開始。
今回は「100円均一」「300円均一」コーナーをはじめ
過去最高のボリューム。車の積載量はやっぱり凄いね。
他には、
オーガニック野菜や手作りの無添加スイーツや手作りのアクセサリーの販売、太陽熱ストーブに蒔ストーブの展示紹介、カラーセラピーに、ミネラルウォーターの無料配布や「ポン菓子」の実演配布、放射性物質の体内除去にまつわる講演会やOリングテスト、身体の免疫力を高める温熱療法の実演等、出店や催しが建物内外にぎっしり。
近隣は勿論、県内外からもお客さんが沢山来ていました。
子供も沢山きていました。
建物の周りを元気に走りまわったり、当店のスナフキンを見つけてはパンチしたり振り回したり(泣)とどこでも子供は一緒です。
風は若干あるものの、暖かな陽気で半袖でもいいくらい。
でも子供達は皆、長袖、長ズボン。そしてマスクをしています。
はしゃいでマスクを取ってしまうと、お母さんに叱られていました。
「今日風あるから、砂埃舞ってるし、とみーさんもマスクした方がいいよ」
そう言われました。
仲良くなった小学生の女の子が嬉しそうに、
「これ見て!知ってる!?放射能が分かるんだよ」
と首から下げている線量計を見せてくれました。
今居る場所の線量を測定出来るものではなく、累積された数値を定期的に記録する為のもの。
僕は何も言えなくなってしまいました。
パソコンやテレビの画面を通して見ていた福島の現実が間違いなくそこにあって、平穏を取り戻したように見える毎日のいつもの景色。そこには映らない、見えない恐怖と戦っている人達がいる。
それを目の前にした時、僕は放浪書房として、どうそこに居てよいのか分からなくなってしまいました。
旅も、本も、放浪書房も、人生にとっては「3時のおやつ」みたいなもの。満たされた生活、いつもの毎日の中でのちょっとした息抜きだったりご褒美みたいなものだと思う。
放射能による生命の危険と向き合っている福島の人達に、放浪書房は必要なんだろうか、、、
受け取り方次第では酔狂この上ない放浪書房のスタイルは、これまでも、そして今回福島に来たのも
「どう受け取ってくれるかは、お客さんや街の人に委ねる」そう思ってやってきたけど、、、
「一生の一冊」を手に取る大人も居たし、子供も手にしてくれたけど、その人達に、子供達になんて声をかけていいのか、言葉がみつからない。
そんな時、1人の男性が声をかけて来てくれました。
「“一生の一冊”って何ですか?」
坊主頭に作務衣を着た男性。
大きなリュックを背負っています。
福島県の南相馬市のお寺の住職さん。お子さんと奥さんは福井県に避難しているそうです。
「一生の一冊」のこと、放浪書房のことを話すと、
「福井にいる三人の子供達に、本をプレゼントしたいんですが」
勿論です!
本来、子供達が自分で欲しい本を選んで値段を決めるんですが、今回は特別。売り上げは義援金として寄付する仕組みでしたが、被災地福島で、しかもご自身とご家族が被災している方なので、本をプレゼントさせて頂くことにしました。
「一つお願いがあるのですが、本を提供してくれた方々に、どんな子の元に本が旅したのか、報告させて貰いたいので、後日で構いませんから、お子さん達の写真を頂けないでしょうか?」
快諾して頂き、放浪書房のブログにも掲載させて頂く旨を伝えました。
「いやー、子ども達へのいいプレゼントになります。どうもありがとう☆」
明け方近く、須賀川手前のサービスエリアで仮眠をとって会場となる「銀河のほとり」に到着。
一番乗りです!
オーナーの有馬さんと久々に再会。
早速、設営を開始。
今回は「100円均一」「300円均一」コーナーをはじめ
過去最高のボリューム。車の積載量はやっぱり凄いね。
他には、
オーガニック野菜や手作りの無添加スイーツや手作りのアクセサリーの販売、太陽熱ストーブに蒔ストーブの展示紹介、カラーセラピーに、ミネラルウォーターの無料配布や「ポン菓子」の実演配布、放射性物質の体内除去にまつわる講演会やOリングテスト、身体の免疫力を高める温熱療法の実演等、出店や催しが建物内外にぎっしり。
近隣は勿論、県内外からもお客さんが沢山来ていました。
子供も沢山きていました。
建物の周りを元気に走りまわったり、当店のスナフキンを見つけてはパンチしたり振り回したり(泣)とどこでも子供は一緒です。
風は若干あるものの、暖かな陽気で半袖でもいいくらい。
でも子供達は皆、長袖、長ズボン。そしてマスクをしています。
はしゃいでマスクを取ってしまうと、お母さんに叱られていました。
「今日風あるから、砂埃舞ってるし、とみーさんもマスクした方がいいよ」
そう言われました。
仲良くなった小学生の女の子が嬉しそうに、
「これ見て!知ってる!?放射能が分かるんだよ」
と首から下げている線量計を見せてくれました。
今居る場所の線量を測定出来るものではなく、累積された数値を定期的に記録する為のもの。
僕は何も言えなくなってしまいました。
パソコンやテレビの画面を通して見ていた福島の現実が間違いなくそこにあって、平穏を取り戻したように見える毎日のいつもの景色。そこには映らない、見えない恐怖と戦っている人達がいる。
それを目の前にした時、僕は放浪書房として、どうそこに居てよいのか分からなくなってしまいました。
旅も、本も、放浪書房も、人生にとっては「3時のおやつ」みたいなもの。満たされた生活、いつもの毎日の中でのちょっとした息抜きだったりご褒美みたいなものだと思う。
放射能による生命の危険と向き合っている福島の人達に、放浪書房は必要なんだろうか、、、
受け取り方次第では酔狂この上ない放浪書房のスタイルは、これまでも、そして今回福島に来たのも
「どう受け取ってくれるかは、お客さんや街の人に委ねる」そう思ってやってきたけど、、、
「一生の一冊」を手に取る大人も居たし、子供も手にしてくれたけど、その人達に、子供達になんて声をかけていいのか、言葉がみつからない。
そんな時、1人の男性が声をかけて来てくれました。
「“一生の一冊”って何ですか?」
坊主頭に作務衣を着た男性。
大きなリュックを背負っています。
福島県の南相馬市のお寺の住職さん。お子さんと奥さんは福井県に避難しているそうです。
「一生の一冊」のこと、放浪書房のことを話すと、
「福井にいる三人の子供達に、本をプレゼントしたいんですが」
勿論です!
本来、子供達が自分で欲しい本を選んで値段を決めるんですが、今回は特別。売り上げは義援金として寄付する仕組みでしたが、被災地福島で、しかもご自身とご家族が被災している方なので、本をプレゼントさせて頂くことにしました。
「一つお願いがあるのですが、本を提供してくれた方々に、どんな子の元に本が旅したのか、報告させて貰いたいので、後日で構いませんから、お子さん達の写真を頂けないでしょうか?」
快諾して頂き、放浪書房のブログにも掲載させて頂く旨を伝えました。
「いやー、子ども達へのいいプレゼントになります。どうもありがとう☆」
18:59 | 店主 | 一生の一冊