寝起きドッキリ☆職務質問パート2
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「おはようございますぅ!ドライバーさん、警察ですぅ!」
この旅二回目の職務質問で起きた朝。
朝焼けが清々しいね。
昨日のお宿は近江八幡近くの竜王の道の駅。
換気でサイドドアを半開きにしたまま寝てしまい、そこを不信がられたみたい。
3人のお巡りさん、物腰はだいぶ柔らか。
身分証の提示を求められる。
「すいません、無いとは思いますが、ご家族から家出人の捜索、手配出てる場合もありますんで、、、照会だけ…させてもらっても…」
と誠に申し訳なさいっぱいのお巡りさん。
どうぞどうぞ。
まぁ、勿論指名手配や盗難車の照会もするんだろうけどね。
寝起きで、不貞腐れてたり、食ってかかるとこっちが損する。痛くも痒くもないからなすがまま。
きゅうりはパパ。
この道の駅、国道沿いのせいか長距離ドライバーから車中泊まで仮眠利用も多い。俺1番怪しかったか?
他県ナンバー、ドアが半開き、満載の荷物、聞いたところだと車の汚れでも見るらしい。(京都入る前洗車しなきゃ)
「我々、ここに鉄板入ってましてぇ…」
と胸のベストをコンコン叩く。
ん?どゆこと?
「なんか、危ないものとか無いですよね、、武器とか?」
そういうことか!
そんじゃ!と自慢のビクトリノックススイスアーミーナイフのブレードを素早く出し、お巡りさんの胸ベストにざくりと深々刺してみる。
なんて真似したら、終わりだね。
でも、これ!ネタ振りみたいで紛らわしいよ!笑
「千葉ですかぁ、震災の時は我々も応援に行きましてねぇ、いやぁ大変でしたね」
「京都行かれるんでしたらお盆前に入られるとイイですよ。混みますから」
身分証照会してるあいだも、こちらを飽きさせないよう?色々と会話を展開しようと頑張ってくれるお巡りさん。
気にしないで。
お仕事ご苦労様。
なんやかんやいって、日本が平和で旅出来るのも、路上で商い出来るのも、影に日向に、日夜頑張る、お巡りさんのお陰です。
さて、ここでクイズ!
この旅が終わる迄、あと何回職務質問されるでしょうか?
見事正解した方には豪華賞品をプレゼント!!
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6:14 | 店主 | その他 | 2個のコメント
ふと、ね
旅をしていると、
たまに、無性に、一人が寂しくなる時がある。
それはつまり、「寂しくない場所」「誰かと一緒にいた時間」がちゃんと自分の中にあるということ。
初めから無いよりどれだけ幸せなことなんだろう。
そんな風に思えるようになったのはいつからだろう。
忘れた。
寂しくなった時、一緒に大切な時間と空間を過ごしてくれる人達の事を思う。
過ごしてくれた人達の事を思い出す。
旅先で出会う人達や、景色が忘れさせてくれる。
どんなに仲良くなっても、居心地が良くても、
楽しくても、
また、一人でその街を出る。
またね、
ふと、ね。
無性に寂しくなる。
※冒頭に戻ります。(笑)
旅は寂しいのが良いよ。
帰りたくなるから。
誰かに会いたくなるから。
19:15 | 店主 | その他 | コメントを書く
おばちゃんの小さな本屋
今回も沢山の出会いに恵まれた福井出店。
忘れられない小さな出会いがあった。
4時過ぎ、ひっきりなしとは行かないまでも入れ替わり立ち代わり来てくれたお客さんもひと段落。
アーケード入口の牛丼屋で買って、広場のベンチに座りかなり遅い昼食。
ふと、アーケードの通路に目をやると、難しい顔した自転車のおばちゃんがこちらを見ている。
通路の邪魔にはなってないはずだし、商店街の会長さんにも許可貰ってるし、問題は無い筈だけどなぁ。
「こんにちは。良かったら見ていって下さい☆全国旅しながら、こうして屋台で旅の本売り歩いているんです!気になるのあったらどうぞ手に取って見て下さいね☆」
とまぁ、大抵のお客さんはここまで聞けば合点してくれて、納得いった方は本を手に取るなり、旅に興味なかったら立ち去るなりしてくれるんだけど。
おばちゃんといえば…
わ!まだ、怖い顔?微妙な顔して立ってる…
どうしたんだろ?
そうか!自転車置き場か!?
「自転車、こちらの端っこにでも停めて…良かったら…」
「……そうね…。」
(あ、やっと反応してくれた!でも、自転車!通路の真ん中に!そして顔!表情おっかないまんま!ひー!)
「…懐かしい本もあるわね。古本?」
「そう、成る程、旅の本なのね、うちにも置いてた本も結構あるわね」
(え?うちにも置いてた?)
「あの、もしかして、書店を経営されてるんですか?古本屋さんですか?」
福井は仲良くさせて貰ってる、甘夏書店さんの故郷。駅前に古書店もあると聞いてました。
「もう何年も前の話よ。新刊書店。街の本屋さんよ」
「福井もね、今は地元の本屋は3軒位しか残ってないいけど、多い時は40軒あったのよ。こんなに小さな街なのにね!…でも、みーんな辞めちゃったけど…」
そう、話しながら大切そうに、優しく本の背を撫ぜていくおばちゃん。
「面白いことしてるわね。本棚?屋台出てたから、気になってね…懐かしいわ。」
「儲かる?わけないわよね…
そう、新刊もあるのね、一冊売れてもたかがしれてるしね、万引きもあるしね…」
「でも、頑張るのよ!元気に、続けてね!」
おばさんは少し笑って、、少し泣いていた。
通路のど真ん中に停めた自転車に跨って帰るその背中は少し寂しそうだった。
6月14日に千葉を出てから、
茨城、栃木、福島から、新潟に出て、富山、能登半島を回り、金沢、そして福井へ。
出版不況、本を読まない、本が売れない
そうは言っても、どんな街にも大抵、郊外型のショッピングモール、センターにくっつくように大型新刊書店があって、ブックオフもあった。
それとは対照的に、寂れていく街の中心商店街に、ポツリ、ポツリ、と街の本屋さんがある。
中に入ると雑誌、週刊誌以外の棚はスカスカ。
売れた?どっかのお大尽がまとめ買い?な訳ないよな。
いや、違うか。売れたんだろうね、でも、もう仕入れない、仕入れられない。当たり前だけど、本屋だって小売業。商品が
売れて、仕入れる、また売れる、仕入れる。そのサイクルで回っている。売れなきゃ仕入れようがない。
だから棚はスカスカ。そんな棚を何とか見えるようにしようと面出しで棚を埋めていく。
そんな本屋さんに出会う度にいたたまれなくて、逃げるように店を出ていた。
街の本屋なんて儲かる商売じゃない。新刊を扱おうと思ったら尚更。
それでも本に寄り添っていたい。
そう思わせてくれる、
損得勘定じゃない喜びや何か使命感みたいなものが本屋という職業にはあると思う。
本屋を辞めなくちゃならなくなった時、おばちゃんはどう思ったろう。
悔しかったんだろうか、寂しかったんだろうか。
放浪書房に出会ってどう感じたんだろう。
おばちゃん、俺は辞めないよ。
放浪書房の着地点なんか分からない。
でも、「鳥人間コンテスト」と一緒。低空飛行でも、無様でも飛び続ける。そうすれば、見える景色もどんどん変わっていく。運が良ければ上昇気流に乗れるかもしれないし(笑)
おばちゃん、俺は忘れないよ。
おばちゃんの小さな本屋がこの街に確かにあったことを。
福井、また来ます!
「あら!あんたまだこの本屋やってたの!(笑)」
笑顔のおばちゃんに、そう言って貰いたいから。
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8:55 | 店主 | その他 | コメントを書く
そういったものがあるらしい。
街に人の流れや、人が溜まる場所があるように
風にもそういったものがあるらしい。
吹き溜まる場所、渦巻く場所。そして、通り抜ける場所。
この場所(コンビニの駐車場)はそういう場所だったみたい。
昼間、近くまで歩いて来た時、風が通り抜けて何となく涼しさを感じていたけど、間違ってなかった。
よく、風の通り道を作るというけど、これ本当だ。
そうしないと風が入ってこない。
閉塞した場所には中々入ってきちゃくんない。
だから入口を作ったら出口も作ってやる。
すると、スーッと抜けていく。
また、新しい風が入ってくる。
人間関係も、お金も同じかもしれない。
エアコンみたく冷たい空気が空間に溜まるのもいいけど、あれは自分が涼しく快適になった分、周りを熱してるからね。
放浪号は小さい軽バンだからエアコン切った後のエンジンの熱が半端ないんだ。
近くに立ってらんないくらい。
冷やす為にも熱量がかかる。
ガソリンもかかる。
夜エンジンかけてたらご近所さんにも迷惑でしょ?だから絶対やんない。
我慢出来ないくらい暑い夜は?
そのマル秘対処法はまた、別の機会に。
それじゃ、これから福井に入ります☆週末、店出せる場所が見つかるとイイんだけど。
8:34 | 店主 | その他 | コメントを書く

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