あの夜のこと。
2
鳥取砂丘に夜が訪れました。
自分と砂丘との間に布一枚でも入ってしまうのが勿体なくてテントを張るの止めました。
砂漠の夜を肌で感じてみたかったんです。
とりあえず風除けにと高さのある山の陰を選んで荷物を降ろして腰かけてみました。
若干ではありますが湿気が上がってきます。
テントの中に敷く防水シートを取り出して二つ折りにし中にザックやキャンプ道具を入れました。
風が強くなった時の為にシートの折り目は風上に向けてザックを重しにします。
傾斜になっているのでどうしても砂が入ってきますが気にしません。
だって、ここは砂と風の世界。お邪魔しているのはこちらの方ですから。
カレー味のヌードルとパンで夕食を済ませた後、暗くなってからの準備をします。
野宿場所の周りの幾つかの景色のイイ場所。そこまで何度か往復して足跡を残す作業です。
今夜は月も出ていないし砂丘の真ん中に街灯なんかありませんから一度道に迷ったら死ぬ事はないにせよ野宿場所を見つけるのは難しいでしょうから。残した足跡を辿れば無事に野宿場所に帰れる
はずです。
でも、実際に夜を迎えてみたら驚きました。
よく見えるんです。薄ボンヤリではあるけど稜線の形、野宿場所の位置、うっかり置き忘れた水筒も見えます。
僕の眼が暗闇に馴れたんでしょうか。
それとも日本海に浮かぶ漁火の灯のせいかもしれません。
ヒュン。ヒュン。
耳元ぎりぎりを通り過ぎる風の音。
ブワッ。
眼前で爆ぜるような、舞い上がるような風の音。
色んな風の音を聴きました。
朝からずっと裸足です。
分厚いと思っていた足の裏も実は繊細。砂の感触や温度が手で触れるように伝わってきます。
昼間以上に距離感がつかみにくくて同じ場所から漁火を見ている筈なのに毎回野宿場所との距離が違う気がしたり。
何度かプチ遭難もしました。
空は厚い雲がかかり、今にも雨が降りだしそうです。
風が強くなってきたので防水シートに潜り込みます。
顔を中に入れちゃうと吐く息で結露しちゃうから顔だけヒョコリと出してぼんやり空を見上げていました。
ウトウトしてきました。
おいおい
6
千葉に戻って来ました。
ザックの中には旅の道具や想い出もそのままに普段のリズムも取り戻せずに何となく寝て過ごしてしまいました。
blogも読み返してみれば穴だらけ。
「水木しげると妖怪の街境港」なんて丸々抜けてるし。
おいおいね。
blogを書く暇もない程楽しい毎日でした。
実は売上も良かったんです。
そのへんもおいおい。
21:36 | 店主 | その他 | 6個のコメント
余部鉄橋
お兄ちゃん、えらい荷物やなぁ。ご苦労さん☆
お兄ちゃーん☆傘持ってるの!?
あ、大丈夫です!ありがとー☆
橋を少し離れたところか眺めたくて余部の集落に下りて来たのはいいんだけど、すぐにザザ降りの雨★
傘は持ってないし、ザックカバー取り出すのも面倒臭い。
こうなりゃと95㍑の大型ザックを背負って駅まで駆けていたのです。
架け替えが決まった「余部鉄橋」を解体前に一目でも見ようと訪れた山陰本線餘部駅
JTBのポケット時刻表には載ってないような駅 なのに、乗ってくる人の多さに驚きます。
橋の解体を惜しむファンの人達。
いわゆる「鉄ちゃん」ばかりでもないみたいです。
眼前に日本海を眺めて山間に架かる赤い鉄橋は深緑にも映えてホント絵になります。

23:20 | 店主 | その他 | コメントを書く
親切な人にお握りをもらって食べながら、旅を続けました。
鳥取駅の山陰本線のホーム。
これから長〜く電車に乗らなきゃいけないから腹ごしらえ。
《鳥取名物 砂丘そば》
そうそう!コレコレ!
気になってたんだよね!!
あ、おばちゃーん!
この「砂丘そば」ってどんなそば?
葱と竹輪が入っとるね。
へー。でも何で砂丘なの?
・・・・
フリーズするおばちゃん。
あ、ヤバイ。この質問はタブーみたいです。
・・・砂・・砂丘があるでしょぉ!
知ってる?!
あれからとったんだと思うんじゃけどねぇ・・・
アハハハ。
思わず笑い出しちゃったおばちゃん。
何の変哲も無いソバとツユ。
まぁ、どちらかと言えばコシの少ないほう。
アゴの竹輪と葱少々。
310円。
これならもう600円出して名物の駅弁《かに寿し》にすれば良かったかなぁ。
後悔のオーラがだだ漏れだったようで。
お兄ちゃん、お握り食べるかい?
余ったから食べて☆
おソバだけじゃお腹減るからね。
わーい☆おばちゃんありがとう!
ぼ、僕はお握りがす、好き、なんだなぁ。

23:19 | 店主 | その他 | コメントを書く

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