《シンデレラフィット》

こんな言葉を御存知でしょうか？

舞踏会の夜、シンデレラが落としたガラスの靴。彼女を探す王子は国中の女性の中からガラスの靴にぴったりな足の持ち主を探そうとする。
そして、唯一シンデレラだけが、ガラスの靴にぴったりフィットする。

その物語のワンシーンから生まれた言葉が《シンデレラフィット》。


アパレルの世界で、誂えたように体にぴったり合う服や靴を表現したりするようですが、実はもう一つ意味があります。

放浪書房として、そちらの方が好みだったりします。



それは


【思いがけない、偶然の一致】


キャンプ道具の世界ではよくその意味で使われます。

朝、車内でアイスコーヒーを温めようとシェラカップに移し、バーナーにかけました。

蓋をしないと結露しちゃうから、アルミホイルでも被せようとしたら、
お？これはまるかも…
とチキンラーメン専用のチタンの鍋の蓋被せたら、






これが誂えたようにピッタリ！


お！

と思い、もしや…

と鍋にシェラカップをはめたら…











おお！！


生き別れの双子の兄弟？！
と見紛うまでにピッタリ！！



あるんだなぁ、こんな事って。


メーカーも別、買った場所もタイミングも別。

狙って揃えた訳でもないのに、この偶然の一致は…7割増しで嬉しい。



この旅はシンデレラフィットの連続でした。

3年ごとに、何故か広島を訪れていた事の意味を知りました。

出会ったヒト、モノ、コト、全てが繋がっていって一枚の大きな絵になっていくような感覚。

そうか。
だから僕は旅をしていたんだ。

そう思います。

絵は完成には程遠く、下書きさえままならないけど、丁寧に丁寧に描いていきたい。
線の一本一本まで、心を込めて描いていきたい。

そう思っています。



もうすぐ、旅が終わります。