【放浪書房の旅学 1限目】学術的考察 “マイカーノマド” タイプ別傾向と対策。
今日は「マイカーノマド」について考察してみようと思うのですよ。(直訳しますと、「自家用車で放浪の旅しちゃってる連中」のこと。あ、これ、放浪書房の造語です)
というのも、今夜の(書いたの2日前。山奥で圏外でした)放浪書房のお宿の「道の駅 十津川」はかなりパーキングスペースが狭くてですね、乗用車で20台弱。大型車なんて停まれようもない狭小道の駅ではありますが、京都奈良方面から熊野大社、那智大社、潮岬に向かう国道168号線沿いにあって、近隣には日帰り温泉もあるせいか、大人気なんです。
しかも、停まってる=「泊まっ出る」車の殆どが「マイカーノマド」=「車内泊」らしく、そのスタイルも正に“10車10色”
見てて、飽きない。
参考にもなります。
てんでバラバラなように見えて実はある法則といいますか、「5つのタイプ」に分別する事が出来ます。
今後の研究(何の?)の為に、タイプ別の特徴を書き出したいと思います。
はっきり言って長いです。読み終えた所で何の感動もなければ、タメにもなりませんが、「へーそんな旅のスタイルもあるんだ」と思って貰えたら嬉しいです。
■?「定年退職アクティブシニア型」
このタイプ道の駅には必ずいます。
50台後半〜70台。車はワンボックスカーか軽のワゴン。年式は若干古かったりします。
このタイプの特徴としては
○暑さ対策 、虫対策からか、エンジンは直ぐ切り、サイドドア、バックドアを開け放つ。
○白の手製のカーテン、もしくは蚊帳を備える。
○サイドオーニング(車体横に付ける出し入れ可能なタープの事)
率高かし!
○これが決めて!「車外で調理+食事+晩酌」ハッキリ言ってこのタイプはこれにつきる!
前述のサイドオーニングの下、キャンプテーブル、イス出してカセットコンロで調理し、食べるという暴挙に出るのです!
本当だって!実質2台分使うんだから!道の駅じゃなくて、オートキャンプ場泊まれよ!!
とツッコミたくなります。
でも、もしかしたらリストラ、借金苦に自宅差し押さえ、家財道具一式持って放浪の旅…だったら。
そう思うとね、、、
■?「悠々自適☆シニア夫婦キャンパー」型
○50代(まれに、子供連れも)
このタイプも人気の道の駅には必ずいます。
○ワゴン、トラック改造型のキャンピングカー
○リアラックに折り畳み自転車率高し。
○夜遅めに到着して、ひっそり就寝。朝は早よから出立。
○車内のキッチンで調理もしくはスーパー、コンビニで弁当惣菜、外食。
○マナーも良し。
■?「若年リストラ?家財道具一式」型
このタイプ、昨日の道の駅に2台もいた!「マイカーノマド」に相応しい様相を呈していて、旅だか生活だか計り知れないものがあります。
○30代以上の中年男性。黒髪短髪率高し。足元はクロックスもどきの発砲ウレタンサンダル率高し。
何故か、ブラックデニム率高し,
○コンパクトカー、軽自動車、意外と走り屋系のウイングやらスポイラーが付いてるヤツも。
○ビックリするほど荷物がゴチャゴチャ。流石に家具家電は無いが着替えやら靴やら、ダッフルバックは鉄板!週刊誌「近代麻雀」もお約束!
その逆に、ビックリするくらい何も積んでないセダンタイプも。こちらはあれだ、トランクに全部突っ込んでるみたい。
○昨日のヤツ、青い走り屋系の車で、ボンネットやらルーフ、半開きのドアにと、車体が見えなくなるくらい洗濯物が干してありました。
どこに向かうのでしょうか?
定点観測してみたら、昼はどこぞに出勤?していて、夜になると同じ道の駅に帰ってくる。
そんな輩も居るんじゃないかな。
■?「仲良しヤングファミリーの週末旅行」型
これ、マイカーノマド全体の割合的には1番少ない。何故か90年代以降減ってる気がします。
都市近郊に住んで公共交通の利便性良ければ、車持たない家庭も増えてるんでしょうか。
○20〜40代の家族連れ。子供は幼稚園から小学校まで。
○車はハイエース、キャラバン、ステップワゴン等のワゴンの定番車種からミニバンまで。
○純正の電動カーテン率高し
○フロントガラスのサンシェードがピンクや水色の「スティッチ
」模様だったりします。
○クーラーは寝るまでかけて車内を冷やし、子供らが眠りをに手ついたら消す作戦。
ちなみに、何を隠そう我が富永家の旅スタイルがこれでした。
小さい頃から今に至るまで変わってません。
思いたったら即旅!
家族5人でホテル泊まったら、さぁ大変!そこにお金かけるなら、見て、食べて、遊ぼう!遠くに行こう!が富永家のコンセプト!
そんなにお金のある家では無かったと思います。
誕生日やクリスマス意外にオモチャを買ってもらえた憶えはないけど、見ること、食べること、経験することには超積極的な両親でした。
毎週末どっかに旅していました。
「四の五の言うなら、実際に見て、経験してないと話にならない」
が口癖の親父です。
新しもの好きなんで、万博やアミューズメントパーク、話題のスポットにはいち早く行ってました。
これがどんなに大変な事か自分が大人になってみてつくづく分かります。
「物よりも思い出を、体験や経験を」
そうやって僕ら3兄弟を育ててくれたと思うと、本当頭が上がりません。
そのお陰で長男は全国を股に掛ける“フーテンの本屋さん”笑
そうそう、たまーに、ホテル泊まりましたよ。
田舎の田圃道や峠道の途中にあって、西洋の古城のような外観。入口はゴムのカーテンがビラビラしていて、車のまんまお部屋にご案内〜☆
中はピンクやら赤やらの壁紙に、天井は鏡張り、お風呂ガラス張り。
おまけにベッドまでぐるぐる回るという遊園地のようなホテル。
兄弟大喜び☆
何故か、テレビ付ける時には用心が必要。
部屋に入る時、出る時も、子供達はこそっと入る。騒いじゃダメ。
実はね、薄々ね、勘付いてたよ。
お父さん。笑
さて、脱線しちゃったけど、最後のマイカーノマドは珍種!
■?「何でちゃんとホテル取ってないの!?私こんなトコ嫌だからね!若年カップル夏の気まぐれ旅
」型
これは珍しい!実は昨日のお隣さんがこのタイプでした。
○20代カップル
○比較的に新しいファミリーカー?黄色。ステレオ、カーナビ充実。
道の駅に到着した時には既に先に来てたので、様子を観察した上での想像でしかないのだけど、
○目隠しのカーテン、日差し除けのサンシェード(銀のヤツ)一切なし。
○ワゴンじゃなくても、シートを倒せば少しは寝られるであろうに、何故かやらない。
○エンジンかけっぱなし、クーラーガンガンであろうことは車体の下の水溜りが物語っている
○カーナビのテレビの音だだ漏れ
○男は運転席でつまらなそうに携帯いじっている
○何故か助手席ではなく、後部座席に座る女性。ひっきりなしに出たり入ったり。ドアがバタンバタン。男知らんぷり。たまに女性の怒号が聞こえる。
以上の状況から考察するに、
「なぁ、次の土日どっかいかね?」
「え?いいけど、どこ?」
「ダチが彼女と、和歌山の白浜行ったらしいんだけど、超〜キレイだったらしいよ。海いかね?」
「行きた〜い!でも、日帰り?遠いよ」
「馬鹿だな、当然、泊まりっしょ!」
「もう!やだぁ、悠斗のスケベ!でもホテル予約取れるかな?お盆だよ?」
「ラブホとか、どっかしらあんだろ。」
「もう!悠斗のH!!」
でさ、ホテル無かったんだねぇ。しかも、家出るの遅くて、悪名高い長距離、超狭国道168号で暗くなったと。
それにしても、予期せぬ車中泊かもしれないけど、少しでも彼女が居心地良くなるように少しは気ぃ配れよ。
彼女さえ、機嫌良かったら、楽しく旅出来るじゃん。
後でいい思い出になるじゃん。
と思ったのでした。
さぁ、出揃いましたる「5つのタイプ」!
貴方はどの “ マイカーノマド”??
19:36 | 店主 | その他   

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