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2013.1.28
旅する本屋台in福島県いわき市 【放浪書房史上最エロの旅】はPOPを 付ける間もなく旅立った!の巻
「あ、良かったら見ていって下さい。旅の本しかないんですが、新刊、古本混ぜて置いてます」
「何?キミ旅してるの?」
「はい。旅をしながら旅の本売り歩いてます!」
「あははは!そうか!面白い事考えるなぁ!」
「お!!」
「お客さん!お目が高い!」
スーツ姿の男性が手にした本は、、、
1月26日(土)。
福島県いわき市。
JRいわき駅のタクシーロータリー。ミスド前の路上。
通りを背にして「旅する本屋台」を設営。
少し前、駅前商店街のコインパーキングに愛車「オンザロード号」
を停め、積んである本屋台と旅本を降ろす。
これが毎度一苦労。
屋台のベースの台車を降ろす時必ずバンパーに牽引バーがぶつかり傷だらけ。
ガコンガコン音がするので近所の方々に訝しがられるのなんの。
引いて駅前に向かう途中、空から白いものがチラチラ。
雪?!空晴れてるのに!?
風強いから若干吹雪いてる。
とりあえず、駅前の複合施設「ラトブ」の前に来てみたものの、この天候じゃね、、、
駅前の中空デッキの下で雪宿り。
明日もあるから今日は様子見でいいか?寒いし、折角だからいわき湯本で温泉でも入ってさ☆
なんて甘っちょろい事言ってたら雪も止み、日が出てるせいか日向は暖かくなってきた。
腹を括って設営開始。
「えー、なんか本屋みたいだよ」
ミスドから出てきた女子高生2人が近付いてくるも、遠巻きに警戒しつつ、じりじり距離を詰めて来る。
「どうぞ、良かったら見ていってね」
(あ、止まった!俺怪しい??)
また、近づく
「旅の本しかないけど、面白い本あるよ」
(また止まった!!トーク逆効果??)
また近づく
野性動物を餌付けしてる感覚?
声かけると売りつけられると思うのかな、、、
屋台の裏で荷物片付けるフリをする。
頃合い見て顔上げる。
いない。
お約束。
その後もなかなか立ちどまってくれない。
うーん、場所悪いのかな?
やっぱりラトブ前か、デッキ?
そう思っていたところにスーツの男性が。そして手にした本こそ、今回のオススメの旅本!
「切絵のエロス」
小宮山逢邦
まぁ、早い話が、エッチな切絵の画集なんですが、素晴らしいのが、「日本おんな切絵旅」!!
五街道の宿場町を女性にたとえ、妖艶淫靡に切り絵にしていく。
説明文も若干力技で、かなりイイ!海外版もあり。
実はこれ、倒産した出版社の本。この頃仲良くさせて頂いている宮脇書店のT店長に格安で譲って頂いた新刊本。
店長は、若干SMチックな切り絵がお気に召さないらしい。
あ、放浪書房、別にSM好きじゃないですよ!
でも、全体に漂う日活ロマンポルノ的昭和エロス感が素敵!
アートと言えなくもない!
本棚に旅本と並べてあったら面白い!
ては具合に、スーツの男性に接客。
「あははは!これはなかなかイイな!買うよ」
「本当ッスか?!いやー持ってきた甲斐ありましたよ!ありがとうございます!」
「あ、すいません、、、紙袋用意し忘れちゃって、、、剥き出し、ヤバイですよね?」
男性、笑いながら本を大きな革のショルダーバックに入れた。
「あ、お釣りいいよ。寒いけど頑張ってね」
「ありがとうございます!いい旅を☆」
この世に「売れない本」なんてないのかもしれない。
「売らない本屋」がいるだけだ。
同じく、「買う気のないお客さん」なんてのもいない。
「買う気にさせられない店」があるだけ。
そう思っていれば、商品のせいにせず、誰かのせいにせず、いくらでも戦い方を考えられる。
と思う。
そいや、折角作ったPOP、付ける前に売れちゃったな。
「放浪書房史上最エロの旅」また、仕入れられるだろうか。
「何?キミ旅してるの?」
「はい。旅をしながら旅の本売り歩いてます!」
「あははは!そうか!面白い事考えるなぁ!」
「お!!」
「お客さん!お目が高い!」
スーツ姿の男性が手にした本は、、、
1月26日(土)。
福島県いわき市。
JRいわき駅のタクシーロータリー。ミスド前の路上。
通りを背にして「旅する本屋台」を設営。
少し前、駅前商店街のコインパーキングに愛車「オンザロード号」
を停め、積んである本屋台と旅本を降ろす。
これが毎度一苦労。
屋台のベースの台車を降ろす時必ずバンパーに牽引バーがぶつかり傷だらけ。
ガコンガコン音がするので近所の方々に訝しがられるのなんの。
引いて駅前に向かう途中、空から白いものがチラチラ。
雪?!空晴れてるのに!?
風強いから若干吹雪いてる。
とりあえず、駅前の複合施設「ラトブ」の前に来てみたものの、この天候じゃね、、、
駅前の中空デッキの下で雪宿り。
明日もあるから今日は様子見でいいか?寒いし、折角だからいわき湯本で温泉でも入ってさ☆
なんて甘っちょろい事言ってたら雪も止み、日が出てるせいか日向は暖かくなってきた。
腹を括って設営開始。
「えー、なんか本屋みたいだよ」
ミスドから出てきた女子高生2人が近付いてくるも、遠巻きに警戒しつつ、じりじり距離を詰めて来る。
「どうぞ、良かったら見ていってね」
(あ、止まった!俺怪しい??)
また、近づく
「旅の本しかないけど、面白い本あるよ」
(また止まった!!トーク逆効果??)
また近づく
野性動物を餌付けしてる感覚?
声かけると売りつけられると思うのかな、、、
屋台の裏で荷物片付けるフリをする。
頃合い見て顔上げる。
いない。
お約束。
その後もなかなか立ちどまってくれない。
うーん、場所悪いのかな?
やっぱりラトブ前か、デッキ?
そう思っていたところにスーツの男性が。そして手にした本こそ、今回のオススメの旅本!
「切絵のエロス」
小宮山逢邦
まぁ、早い話が、エッチな切絵の画集なんですが、素晴らしいのが、「日本おんな切絵旅」!!
五街道の宿場町を女性にたとえ、妖艶淫靡に切り絵にしていく。
説明文も若干力技で、かなりイイ!海外版もあり。
実はこれ、倒産した出版社の本。この頃仲良くさせて頂いている宮脇書店のT店長に格安で譲って頂いた新刊本。
店長は、若干SMチックな切り絵がお気に召さないらしい。
あ、放浪書房、別にSM好きじゃないですよ!
でも、全体に漂う日活ロマンポルノ的昭和エロス感が素敵!
アートと言えなくもない!
本棚に旅本と並べてあったら面白い!
ては具合に、スーツの男性に接客。
「あははは!これはなかなかイイな!買うよ」
「本当ッスか?!いやー持ってきた甲斐ありましたよ!ありがとうございます!」
「あ、すいません、、、紙袋用意し忘れちゃって、、、剥き出し、ヤバイですよね?」
男性、笑いながら本を大きな革のショルダーバックに入れた。
「あ、お釣りいいよ。寒いけど頑張ってね」
「ありがとうございます!いい旅を☆」
この世に「売れない本」なんてないのかもしれない。
「売らない本屋」がいるだけだ。
同じく、「買う気のないお客さん」なんてのもいない。
「買う気にさせられない店」があるだけ。
そう思っていれば、商品のせいにせず、誰かのせいにせず、いくらでも戦い方を考えられる。
と思う。
そいや、折角作ったPOP、付ける前に売れちゃったな。
「放浪書房史上最エロの旅」また、仕入れられるだろうか。
21:13 | 店主 | その他