何を描くかはあなたにお任せするわ。
一つだけ条件があるとすれば、白黒で描いてくれることね。
僕の絵は、色を塗ってみて初めて完成。下絵だけのそれは本人が言うのもなんだけど、「真昼のおばけ」みたい。
これがきっかけで新しいあなたの絵が見つかるかもしれないわよ。
そういって僕の背中を押してくれた、母より少し年上のその女性は弁護士をなさっています。少し小柄な旦那さんは50年以上も大手の出版社で編集の仕事をされてきたそうです。　　　　　　　　　　　　　　　　不思議な縁あって、僕は来年の三月からお二人が作っている季刊発行のミニコミ誌のイラストのお仕事をいただきました。
何枚か描いてみたものの、正直満足いくものは描けていません。
これもまた試行錯誤の日々なのです。