女子高生と駄菓子と焼きそば
山登りですか?
旅ですか?
どこから来たんですか?
どこに行くんですか?
何している人ですか?
野宿旅していると、お巡りさんから質問攻めにあう可能性は常についてまわるので、ある程度覚悟もしていますが、
うら若き花も恥じらう女子高生に質問攻めにあうとは思いもよりませんでした☆
しまいには握手を求められる始末。
これ本当でして。
彼女達の日常の中に突然現れた非日常。
そりゃそりゃ興味を抱かない訳もなく。
旅のお兄さん二人は妙にドキマギしてしまった訳で。
ねー部活帰りにいつものところ寄ってお茶でもしてこーよ☆
が関東でしたら、
富士宮では
ねー部活帰りにいつものところで焼きそば食べていこーよ☆
とまぁーこうなる訳で。
屋号もそのまま「いつものところ」
前述の「わたなべ」と同じ「駄菓子屋イートイン焼きそば」                     そんでもってコチラは富士宮東高校の真裏。                            あー今日金ないから、貸しておいて☆お小遣いもらったら返す!
〇〇先輩のプリクラ貰ったんだぁ☆
なんて何とも賑やか。
僕らも靴を脱いで小あがりのテーブルに座り、見るでもなく点いてるテレビを眺め、本棚に満載の年季の入ったカバー無しの漫画から「キン肉マン」を読みつつ焼きそばを待っていると、
何だか不思議な感覚。
なんだろこれ。
お兄、なんか親戚の家に遊びに来てるみたいだね。
それだよ!それ!
入り口と窓からは夕日のオレンジが差し込んできて、
なんだか、身体の力がふわりと抜けていきます。
ここでも、焼きそばの並を注文します。
当たりだったのがこの店の名物「マヨッチ焼き」
薄く焼いたお好み焼きとクレープの中間のような生地の中にマヨネーズとチーズが溶けていてフワトローリ☆
焼きそばがいくら旨くてもさすがに五皿目ともなるとしんどいもんがあり、いいアクセントになりました☆
ついつい長居してしまう気のおけない店。こんな店作りたいなぁ。
ブックカフェは当たり前だからさ、ブック駄菓子なんてね。
あれ、もうあるか。
また来て下さいね〜〜☆
女子高生と元気で可愛い店のおばちゃんに見送られて店を出ました。
そういやあの娘達、東京には行った事ないって言ってたっけ。
あの娘達もいつか、この街を出ていくんでしょうか。
そして、肉カスも入ってない鰯粉もかかっていない焼きそばを食べて、この焼きそばの味を思いだすんでしょうか。
夕暮れの富士宮。
少し風が出てきました。
振り返るととんでもなくデッカイ富士山。
思えば遠くに来たもんだ。
さて、今宵の寝床探かさなきゃね。

23:28 | 店主 | その他 野宿   

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