高橋歩と放浪書房
高橋歩のイベントで放浪書房やってみない?
そう彼女に誘われた時、迷いました。
それは、正直高橋歩の本ってどこがいいんだろう??って思いが強かったからです。
20代の始めの頃、ヴィレッジ・ヴァンガードの旅本コーナーに並んでいる彼の本を初めて手にとりました。こ洒落ていてビジュアル重視の作りにどこからか借りてきたような耳障りのイイ文章。
ん?詩集?哲学書?自己啓発本?かと思えば、「愛」「夢」「自由」と臆面もなく叫ばれるこっぱすがかしい言葉。よく言やパワフルで粗削り、悪く言やオ〇ニーのような文章にあぁ、これは自分が求めているような本とは違うなとすぐにページを閉じてしまったのを覚えています。
それからは高橋歩の本を目にしても
ふん!見た目に騙されないかんね!
と敬遠し続けていました。
今になって考えてみると若い頃の僕って、
自分は特別☆今はまだ野に埋もれているけど、きっと凄い才能が花開いて陽の当たる場所に出るんだぁ!みたいな。(笑)
今のしょぼい自分は本当の自分じゃない!みたいな思いが強かった訳です。
そんな若き日の僕にとっては高橋歩の本や生き方って善くも悪くも刺激が強過ぎたんだろうなと。
あれから10年近くが過ぎて旅する本屋になって「旅の本」として高橋歩の本も店に並べるようになりました。
それがまぁ、POPを付けてる訳でも、面出しでアピールしている訳でもないのに売れる売れる。
どうして?何が売れる要因なの?そこで、もう一度読み返してみたんです。
「毎日が冒険」。
読めたんです。あの時はあんなに毛嫌いしてたのに。まだ多少の読み難さはあるものの受け入れられるようになったんだなぁって。
ちょっとビックリ!
それよりビックリ!!なのは高橋歩が一人暮らしをする為に引越してきた街の駅前地下道でギター片手に路上ライヴを始めるんだけど、その駅名が
《京成線八千代台駅》
なんと我が街!毎日乗り降りしている駅の名前が書いてあるじゃないですか!!
これには凄いビックリ!!
退屈だと思っていたこの街から面白いことをやった人だったんだ・・・
もしかしたらどっかですれ違っているかもしれない・・・
いや、待てよ・・子供の頃あそこで歌を歌っている人を見掛けた気がする・・・
まさに運命でした。
22:27 | 店主 | その他   

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