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2013.7.22
石川県 最北端の古本屋さん。「古本 LOGOS」さんにお邪魔しました(2)
格子状の入り口扉から漏れるオレンジの灯り。覗き見る店内には沢山の本が並んでいます。
入ってすぐ左手の大きなテーブルと椅子に座ってゆっくり本を読めます。奥のバーカウンター風の設えとキッチンといい、この建物が元は町興しの団体が運営していた「ネットカフェのはしり」だったというのも頷けます。
「そういう作りだから飲食も提供出来るのだけど、中途半端にしたくないから今は珈琲位しか出してないの」
とLOGOSさん。
その場で手で挽いてくれる珈琲は美味しい。
カウンターに座りお互いの事を話しました。「ふるほん日和」の全国の古本屋さんを集めた箱出店企画でのメールのやりとりや、共通の友人の市川の「石英書房」さんから互いの事は聞いていても、実際に面と向かって話すのは昨日がはじめて。
「どうしてこの場所ではじめたのか?」
「どうしてこのスタイルではじめたのか?」
お互い気になるところ。(笑)
「この街には、大学が無いの。だから18歳を過ぎると若い年齢層がガクンと減る。一番本が必要な年代、本を読む年代が少ないの」
え?!それって商い的に見ると、かなりしんどい状況なのでは?
(お前が言うな!)
北陸を旅していて出会った本屋さん達は皆、色んな経歴や人生を歩んできて何かをきっかけにして本に寄り添い、深く関わる人生を送るようになる。
放浪書房もそうですが、誰が見ても、安定、安心、高収入、前途洋々とは言い難い職業。
それでもなぜ?
いつも気になる。
その答えの先に、放浪書房の未来が、本の未来が隠れてる気がするのです!!!!
(日経系ビジネス番組の番宣かい!)
出版業界で働いてらっしゃったこと、ご結婚を機に珠洲に来られたこと、旅好き、バイクの中型免許も持っている、初めての海外はインドだったこと… ちょっとずつ
LOGOSさんの輪郭が見えてきます。
「旧い街だから、郷土の歴史だったり、旧い本、貴重な本を持っている方が沢山いる。でも持ち主が亡くなったら?家族は価値を知らずに本を捨ててしまうでしょ?」
それが悲しく寂しい。
誰かがなんとかしなくては!!
そう思っていたLOGOSさん。
「それなら、貴女がやるべきよ!」
そう背中を押してくれた友人が居たんだそうです。(ちなみに初海外でインドに誘った方)
誰かの一言がきっかけになって、
歯車がガチッと噛み合うというか、全てが動き始める瞬間ってないですか?
LOGOSさんも正にそれ。
そして、一冊の本との出会い、一軒の古本屋さんとの出会いもまた、彼女の想いを加速させました。
岡崎武志さんの
筑摩書房「女子の古本屋」
そして文庫版の
ちくま文庫「女子の古本屋」
そこに書かれていた
東京 田端の「石英書房」さん
(現在、市川の古本カフェ アトリエ*ローゼンホルツさん2階に移転されました)
(ローゼンホルツさん)
http://blog.livedoor.jp/licht1989/lite/
(石英書房さん)
http://d.hatena.ne.jp/cloudy23/touch
との出会いで、【自分が無理なく楽しく出来る範囲で本と関わる仕事をしよう、本と向き合える場所を作ろう!】という想いを確たるものにしてくれたそうです。
実店舗の「古本LOGOS」だけでなく今回10回開催を迎えた珠洲の一箱古本市も立ち上げから関わり、色んな世代の人達が本を通じてコミュニケーションを図る場所を提供されています。
豊かな里山里海の自然に惹かれて都会や他県からの移住も増えている珠洲。地元の人と新しい人達の交流、交友の場としても一箱古本市は機能し、着実に定着していると感じました。
そこにはきっと、別の場所から移り住み、この街で暮らし、生業を見つけてきたLOGOSさんや一箱メンバーの想いが込められているような気がします。
さて、
ひとしきり情報交換?済ますとずっと見たくてウズウズしてたLOGOSさんの本棚チェックなんだな!
おぉ!旅本、見たことない本が!!平田オリザ?
劇作家で、若い頃自転車で世界を旅した時の紀行文だよ。と教わる。(すいません…無教養で★)
安い!
他の本も安い!
比較的新しいタイトルから旧いものまでジャンルも分かりやすく分別されています。文庫あり、絵本もあり。
これって、初めて古本に触れる若い世代には凄く良い。自分の見慣れたタイトルを、あっ、これって手に取ると次の一冊に優しく連れて行ってくれる“LOGOSかーちゃんの本棚”です。(笑)
お!見慣れた看板発見!
というか放浪書房が手掛けさせて頂いた前述の石英書房さんのショップカード!は!石英書房コーナー!石もある!
そうです。お二人はお互いの本を交換しあっていて、両方のお店で買う事が出来るのです。
遠く離れた珠洲と千葉。
野を越え山越え能登越えて、本の交流は続いているのです。
そいや、2人雰囲気も似てる気がする(笑)
入ってすぐ左手の大きなテーブルと椅子に座ってゆっくり本を読めます。奥のバーカウンター風の設えとキッチンといい、この建物が元は町興しの団体が運営していた「ネットカフェのはしり」だったというのも頷けます。
「そういう作りだから飲食も提供出来るのだけど、中途半端にしたくないから今は珈琲位しか出してないの」
とLOGOSさん。
その場で手で挽いてくれる珈琲は美味しい。
カウンターに座りお互いの事を話しました。「ふるほん日和」の全国の古本屋さんを集めた箱出店企画でのメールのやりとりや、共通の友人の市川の「石英書房」さんから互いの事は聞いていても、実際に面と向かって話すのは昨日がはじめて。
「どうしてこの場所ではじめたのか?」
「どうしてこのスタイルではじめたのか?」
お互い気になるところ。(笑)
「この街には、大学が無いの。だから18歳を過ぎると若い年齢層がガクンと減る。一番本が必要な年代、本を読む年代が少ないの」
え?!それって商い的に見ると、かなりしんどい状況なのでは?
(お前が言うな!)
北陸を旅していて出会った本屋さん達は皆、色んな経歴や人生を歩んできて何かをきっかけにして本に寄り添い、深く関わる人生を送るようになる。
放浪書房もそうですが、誰が見ても、安定、安心、高収入、前途洋々とは言い難い職業。
それでもなぜ?
いつも気になる。
その答えの先に、放浪書房の未来が、本の未来が隠れてる気がするのです!!!!
(日経系ビジネス番組の番宣かい!)
出版業界で働いてらっしゃったこと、ご結婚を機に珠洲に来られたこと、旅好き、バイクの中型免許も持っている、初めての海外はインドだったこと… ちょっとずつ
LOGOSさんの輪郭が見えてきます。
「旧い街だから、郷土の歴史だったり、旧い本、貴重な本を持っている方が沢山いる。でも持ち主が亡くなったら?家族は価値を知らずに本を捨ててしまうでしょ?」
それが悲しく寂しい。
誰かがなんとかしなくては!!
そう思っていたLOGOSさん。
「それなら、貴女がやるべきよ!」
そう背中を押してくれた友人が居たんだそうです。(ちなみに初海外でインドに誘った方)
誰かの一言がきっかけになって、
歯車がガチッと噛み合うというか、全てが動き始める瞬間ってないですか?
LOGOSさんも正にそれ。
そして、一冊の本との出会い、一軒の古本屋さんとの出会いもまた、彼女の想いを加速させました。
岡崎武志さんの
筑摩書房「女子の古本屋」
そして文庫版の
ちくま文庫「女子の古本屋」
そこに書かれていた
東京 田端の「石英書房」さん
(現在、市川の古本カフェ アトリエ*ローゼンホルツさん2階に移転されました)
(ローゼンホルツさん)
http://blog.livedoor.jp/licht1989/lite/
(石英書房さん)
http://d.hatena.ne.jp/cloudy23/touch
との出会いで、【自分が無理なく楽しく出来る範囲で本と関わる仕事をしよう、本と向き合える場所を作ろう!】という想いを確たるものにしてくれたそうです。
実店舗の「古本LOGOS」だけでなく今回10回開催を迎えた珠洲の一箱古本市も立ち上げから関わり、色んな世代の人達が本を通じてコミュニケーションを図る場所を提供されています。
豊かな里山里海の自然に惹かれて都会や他県からの移住も増えている珠洲。地元の人と新しい人達の交流、交友の場としても一箱古本市は機能し、着実に定着していると感じました。
そこにはきっと、別の場所から移り住み、この街で暮らし、生業を見つけてきたLOGOSさんや一箱メンバーの想いが込められているような気がします。
さて、
ひとしきり情報交換?済ますとずっと見たくてウズウズしてたLOGOSさんの本棚チェックなんだな!
おぉ!旅本、見たことない本が!!平田オリザ?
劇作家で、若い頃自転車で世界を旅した時の紀行文だよ。と教わる。(すいません…無教養で★)
安い!
他の本も安い!
比較的新しいタイトルから旧いものまでジャンルも分かりやすく分別されています。文庫あり、絵本もあり。
これって、初めて古本に触れる若い世代には凄く良い。自分の見慣れたタイトルを、あっ、これって手に取ると次の一冊に優しく連れて行ってくれる“LOGOSかーちゃんの本棚”です。(笑)
お!見慣れた看板発見!
というか放浪書房が手掛けさせて頂いた前述の石英書房さんのショップカード!は!石英書房コーナー!石もある!
そうです。お二人はお互いの本を交換しあっていて、両方のお店で買う事が出来るのです。
遠く離れた珠洲と千葉。
野を越え山越え能登越えて、本の交流は続いているのです。
そいや、2人雰囲気も似てる気がする(笑)
8:51 | 店主 | その他