最後の夜
その夜、
ばーちゃんが息を引き取りました。
優しくて、ちっちゃくて、可愛いばーちゃんでした。
皆大好きだったんです。
数時間前、ベットの中で僕の手を握り返してくれたばーちゃんの小さい手はあんなに温かかったのに。
別れは突然やってくるんです。
いつか、訪れてしまうその瞬間をどんなに冷静に、残酷に想像していたとしても
頭では仕方ないって思っていても
納得なんて到底出来なくて、残される人間はたくさん、たくさん後悔をしてしまうんだと思います。
だから
今度とか、明日とか、
じゃなくて、
今、この時、この瞬間、大切な人と一緒にいれる幸せを噛み締めて、その人の為に、今の自分にしてあげられることをやらなきゃ。   
そうじゃないと、本当に悔しい思いをするんです。
ただでさえ、ちっちゃいばーちゃんが、明日はもっと、ちっちゃくなっちゃうんだね。
なんか嘘みたいだよ。
馬鹿な孫はさ、往生際悪いからさ、
後のドアがバタン!って開いてさ、
ドッキリカメラでした!!
ってオチを待ってたりするよ。
3:13 | 店主 | その他   


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