何だか歯車がうまく噛み合わない
観光案内所で自転車を借りて少し離れた新古書店にセドリに向かいます。
城の周りの朱や黄色に染まり始めた樹木を眺めながら走ります。
風が冷たい。手袋持って来なかったのをちょっぴり後悔します。
正直、今回の姫路出張は失敗しました。
日増しに忙しくなるバイトで疲弊してしまい最後まで旅の感覚を取り戻す事が出来ませんでした。
旅する本屋を始めた動機の一つには旅先でお金を稼げてエンドレスな旅が出来ればという思いと、旅人として距離をおいて人や街と接するんじゃなくて、一冊の本を通してより深く付き合えたらという思いから。
正直、今回の旅はバイトを通じてどちらも必要以上に充たされてしまい逆に身体も心もお腹一杯になってしまったみたいです。
旅が生活になっちゃった。
気をつけよう。
未練たらたら放浪書房セットを持ち歩いていたのもよくないみたいです。
セドリを終えて自転車を返すと姫路城から駅へと続く大通りを僕はそそくさと逃げるように駅に向かいました。
カラカラと響くキャリーカートの音。
店のショーウインドウに映る馬鹿デカイリュックを背負った自分の姿が何だか滑稽に見えて。
スーツ姿のサラリーマンと擦れ違うたびに顔を伏せて歩きました。
たまにはこんな旅もあるさ。
歯車が噛み合わなかっただけ。
少し早いけど、明石に向かおう。
15:05 | 店主 | その他   

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