旅する本屋発「旅する本」
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東北、四国、沖縄をチャリや歩きでキャンプしながら旅してた時、僕にとって本は欠かせない旅アイテムの一つでした。
ちょっとした活字中毒だったのかもしれません。
読んでいたジャンルも当店で扱ってるような旅本ばかりでなく、ミステリーに時代小説、青春モノに哲学、自己啓発、コミックの最新刊を見つけると買ってたし、毎週火曜日はジャンプも買ってました。(不思議と東北、四国地方は火曜日発売で北海道になると月曜発売だった気がする。陸送と空輸の違い?)こうなると本当に大変★まぁ、金銭的な問題もありますが(宿代は野宿なので削れないし、観光で使うお金を削るなんて知的好奇心が許しません!!となると残るは食費。これを削ると体重もみるみる削れる!)1番厄介なのは荷物になる事。
冒険家の故植村直巳氏は荷物を減らす為に歯ブラシの柄を削るかで悩んだといいますが、そこまでではないにせよ人力移動は自分で衣食住全てを持たなきゃならないんで軽量、コンパクトを心がけるのに増える本達でリュックはパンパン★
塵も積もれば山となる。
薄い文庫も六法全書。
シェラフだけは濡らさないように!なんて山ヤの掟のように言われますが、僕にとって本はそれ以上。
ジップロックを二重にして雨具の上で包んでました。
僕の大好きなカヌーイストの野田知佑さんは読み終わったページから破って焚火に焼べて、ご飯を炊いていたらしいですが、出来るはずもなく、(てか嫌!その頃に買っていた本が放浪書房に並んでたりします。)本が六法全書になると宅急便で自宅に送り返しておりました。そして弟に読み継がれていきました。(そのせいでしょうか?
弟の本の好みが被るのって、ちなみに古物免許を持っているのはこの弟、二人で古本屋をやろうと企んでおりました。そんときの屋号は「uncle books」で「おじさんの本棚」。僕等の大好きなコメディー映画「おじさんに気をつけろ!」で今はなき名優ジョン・キャンディーが底抜けに痛快なおじさん(アンクル・バックね)を演じております。そっから命名☆地元で店を出していた初期にはこの屋号でした。あ、ちなみに甥っ子役はホームアローンのマコーレ・カルキンね。)
はぁー(-.-;)()の付けたし多いと話脱線しまくりですなぁ★何が言いたかったんだっけか?
あ、そうそう!宅急便で送り返すのも面倒でお金がかかる!
うん!そうだった!
そこで考えたのが、
旅先で出会った旅人と互いの本を交換する!!
軽くはならないけど、重くもならない。会う人、会う人に何か本持ってますか?って聞いて交換していました。                     交換した本が自分が全然興味ないジャンルだったりしてもとりあえず読んでみる!
そこから新しいジャンルに興味が広がったり、より深く突き詰めていったりしました。
あ、椎名誠さんの本を読むようになったのも旅先で交換した「怪しい探険隊」からでした。
僕の交換した本が石垣島のキャンプ場の読書コーナーで他のキャンパーに読まれているのを見た時、
あぁ、これも旅なんだ。
としみじみ思ったもんです。
旅人から旅人へ
長い旅を続ける
旅する本。
実は今回の放浪書房三宮店からある素敵企画がコッソリ、地味〜に★スタートしています。
題しまして「旅する本」
放浪書房の「わらしべ長者」的企画。
一冊の本からスタートして旅先で本を交換していきます。読み終えたらブックオフに持っていかずに次の人に本を渡していく。
本に旅をさせるというものです。
誰から誰に渡って、何処を旅しているのかは図書カードへの記入とblogにコメントを投稿してもらい、旅の行方を見守り、楽しんじゃう☆
あ、お兄さん!良かったら今お兄さんが持ってる本と交換しませんか?
この本に旅をさせてやりたいんですよ☆
えっ?今持ってないって?(-.-;)
そっちのお兄さんは?
え?読み途中・・(¨;)
いやー★なかなか上手くいかんなぁ。
スタートの本は
僕を始め、多くの人達を旅に誘った沢木耕太郎の名作「深夜特急」
旅に興味があって
この本を読んだことなくて
今、鞄の中に本があって
読み終わってる
かなり限定されちゃうけど、
だからこそ、運命的で素敵な旅が待ってる気がします☆
「旅する本」と旅、しませんか?
14:40 | 店主 | その他