初恋はスナフキン
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危惧していたお巡りさんの来訪もなく、無事に今日の営業を終わる事が出来ました。
本日は文庫本が11冊、ハードカバーが6冊、そして嬉しい事に特製の手づくり栞が8枚売れました。
なんとトータルで6600円の売り上げです。
結果的に、烏丸御池から三条大橋に移動したのは大成功でした。
今日もね、色んな人にあって、色んな話をしました。
旅のこと、京都の古本屋さんのこと、本のこと、鴨川のこと。、僕自身のことだったり、お客さんのことだったり。
時間にしたらほんの数分のことかも知れませんが、その日その時まで別々に生きてきた二つの人生が、一瞬重なってまた離れていく。
人との出会いって不思議ですよね。
もし僕が昨日と同じ烏丸御池で店を開いていたら、もし橋の向かい側を歩いていたら、もし雨が降ってきて店を畳んでいたら、出会う事はなかったかもしれません。
写真の端っこに写ってたりもしますが、放浪書房では看板代わりにムーミンのスナフキンの人形を立たせてるんです。
人気モノですよ。中には本には見向きもしないのに、スナフキンと記念写真を撮らせて欲しいと頼まれる事もチラホラ。
今日もね、一人で三冊も買ってくれたおねーさんが言ってました。
私、初恋の相手がスナフキンなんです。この人形が見えたから足を停めたんです。
ね、偶然と思える色んな要素が絡まって、人と人との出会いが生まれてる。
出会うべくして出会ってしまう。とでも言うんでしょうか?
きっとね、お互い気が付かなくても誰かとの出会いは何かしら意味を持ってると思うんです。
本との出会いもおんなじ。
貴方は本を読みたい時どうしますか?
本屋に行く?
普通ですね。少しひねりましょうよ。
図書館にいくって?
うーん、優等生。
ネットで買うって?
ユビキタス時代の幕開けですね。
じゃあ、こんなのどうです?
会社帰りのいつもの通い慣れた道。
傍らにスナフキンが立つ不思議な本屋がオープンしている。
「旅の本しかありません。」
小さな看板には、旅する本屋。「放浪書房」の文字。
あ、出会っちゃったぁ。
あれ?こんな店あったっけ?そう思いながらも、本を手に取りページをめくる。
そんな本との出会い。素敵じゃないですか?

0:14 | 店主 | 出店    


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