どんとはらい。
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夏っぽい雲が見えますよ。
神保町で美容室のチラシを配っていた女の子が教えてくれました。
真っ青な空に輪郭の妙にはっきりとしたクリームパンのような雲が浮かんでます。
入道雲の赤ちゃんみたいだね。
都会の中に居てもしっかり自然の持つ夏色を感じられる彼女は凄いなぁと思いました。
そういや、今年はまだ圧倒されそうなくらいパワフルな入道雲見てないなぁ。あれ見ると昔の人達が雲の上に神様の住む世界があるって想像したのもうなづけちゃいます。
旅に必要なもの。
観察力、注意力、持久力、 忍耐力、生活力、腕力、脚力、創意工夫、海外行くなら語学力もあるといいね。
じゃあ、旅を楽しくしてくれるのは?
想像力かな。
旅の途中。
JR中央線の武蔵小金井駅。
そこから少し離れた小金井公園の「江戸昭和たてもの園」の夜祭りを僕は楽しんでいました。
涼しげな縁側と昔ながらの土間を持つこの古い民家は勿論茅葺き屋根。
夏だというのに家のいろりには火が焼べられていました。
さすがにちょっと季節外れなんじゃないの?f^_^;とも思いましたが、不思議とそれほど熱くないんですよね。
高く造られた天井には天板は無く長い年月をかけて煙りに燻されて黒くなった梁が剥き出しになっています。いろりの煙りと熱は天井、そして通気性に優れた茅葺きの屋根を通って戸外に逃げていきます。
もうすぐ夕暮れを迎える頃、この家に人々が集まってきました。
開け放たれた縁側からは気持ちのいい風が吹いてきて軒に吊された風鈴がチリリンと鳴ります。
いろりを囲んで「昔語り」が始まりました。
行灯の柔らかいオレンジの光りが「語りべ部」の顔を照らします。
昔、昔のことなんじゃけどもな・・・
語りべの口からこぼれる、その土地土地の古い言葉は不思議な響きと心地よさがあって、大人も子供も皆昔話の世界に引き込まれていきます。
録音する機械もなかった昔、またそれよりも遠い遠い昔から受け継がれてきた習わしや自然への畏敬の念、戒めや言い伝えはこうして次の世代へと伝えていったんですね。
それは聴覚的な物だけでは伝えきれなくて、時には優しく時には厳しく微妙な感情の起伏を見せてくれる送り手の表情やその場所の空気を感じること。そして受け取り手も想像力をフルに働かせること。それも物語を作る大事な要素になってます。
これって凄く大切な事。
相手の話を静かによく聞くこと。相手の表情を見ること。その言葉の向こうにある意味を考えること。
僕の周りには若いお母さんやお父さん。そしてこれからなる人も沢山います。
皆に聞かせてあげたかったなぁ。
馬とお姫様との恋の話。
笠こ地蔵。
雪女。
あんなに切なくて綺麗な話だったっけ。
黄金の腕。夏の夜にぴったりの怖い話。
「それはお前だ!!!\(-_-)」
「ハゥっ!!ビクッ!!★(;´Д`)」
仕掛けられた定番中の定番の罠にものの見事にひっかかる放浪書房でした★
どんとはらい。
昭和の初めにタイムスリップ☆ 気分はもう「三丁目の夕日」

20:06 | 店主 | 出店 野宿   


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