2006.9.10
尾道のおかーさん
2
☆¥?♪〒〇♂★じゃろ?
最後の「じゃろ?」しか分からずキョトンとしていると今度はゆっくりしゃべってくれます。
尻が冷えよると言うたんよ!
おばちゃんは数件向こうの文房具屋さん。
二人いる息子さんはそれぞれ銀行員と教師になって独立していて店を畳んで二階の住居に住んでいるそうです。
ギャラリーの前は放浪書房でいっぱい。隣に座って店番するスペースもないので向かいの潰れたメガネ屋さんのシャッター前にキャンプ用のマットを敷いて座っていた所、不憫に思って声をかけてくれたみたい。
ありがとうおばちゃん!でも大丈夫。結構温いんだよね。コレ。
その後、東京から来たというカップルに単行本と栞が売れると、それを合図にぼちぼちお客さんが足を止めてくれるようになりました。
野宿野郎が売れ、文庫が売れ、また栞が売れ始めたと思ったらお昼時。
また客足が途絶えます。
シャッター前に戻り読み途中だった本を読み耽っていると、
ドサドサッ!
と足元で音がしたかと思ったら20冊程のコミックやら新書、ハウツー本。
あんな、ちぃーとの本じゃ売れんやろ!それに並べ方もなっとらん!あんなにペタンとしとったら駄目じゃ!商品はボリューム出して並べにゃいけん!
気にせんでよか!うちに子供らの本がいっぱいあるんじゃ!
その後も何かと気にかけてもらい、陳列用にと縁台や椅子、座布団。これでも食え!とアイス。何かと使うじゃろとティッシュペーパーも持って来てくれました。
口癖は
ええんよ!ええんよ!
息子みたいでほっとけんのじゃ!
そして、帰り際には必ずこの台詞。
誘惑すんなよ☆
ニヤリと笑って帰っていきます。
ほら見て!おばちゃんのお陰で随分見映えのする店になったよ。