昨日のこと
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昨日は放浪書房初の本の引き取りのご依頼でした。
津田沼でいつも可愛がってくださるMさんのご自宅に伺いました。
今年から放浪書房に専念する自分へのお祝いにと、旅の本、アート、食、映画、写真の本が段ボール5箱分。
一冊、一冊、探して長い時間かけて買い集めた本達はその人の価値観や、興味や関心。その時の気持ちや思い出も全部が詰まった、その人そのもの。
色んなエピソードや、思い入れを聞かせてもらいながら箱に詰めていきます。
「Mさん、ごめんなさい。」
「僕にとって専門外の本も沢山あって、それを正当に評価して、売る販路を放浪書房はもっていないんです。」
「でも、貴方ならこの本を必要としている人や、正当に評価して、必要としている人の元に届けてくれるお店や、人達をきっと知っているでしょ?」
「ブックオフに持っていって、二束三文で売るよりも、押し入れの中でただ寝かしておくよりも、必要としている人の所に届けて欲しいの。」
「それで、放浪書房の活動資金の足しにもなればと思って。」
「私も、この一ヶ月かけて本を整理する事で、今自分に必要なものと、手放してしまっても良いものを選別する事でリセット出来たの。本当に良かったと思っている。」
そう言って下さいました。
実はその中の一冊だけ、
Mさんから、本当に必要としている人の元に、放浪書房自身が手渡して欲しいと預かった一冊の本があります。
その本は来週、4月3日に墨田区向島の鳩の街で開催する「井戸端古本マーケット ふるほん日和」に出そうと思っています。
どうぞお楽しみに。
写真は推定120キロの本達とチベットの民族衣装を着てポーズをとる店主。
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21:46 | 店主 | その他